これからは複業が当たり前に時代に!複業のメリットとは

複業とは

働き方が多様化するにしたがって、複数の仕事をかけもちする複業家が増えています。仕事を複数持つことで、それぞれの仕事に良い影響を与え、収入のベースも一つにしぼられない点が魅力です。

本業の傍、空き時間や休日に行う「副業」とは違った働き方で、よりプロフェッショナル意識、時間管理能力が求められます。

複業と同じ読み方に「副業」があり、はっきりとした区別がついていない方もいらっしゃるのではないでしょうか。まずはこの2つの違いについて見ていきましょう。

副業とは?

副業とは、本業以外の仕事で収入を得ることです。雇用形態によってアルバイト、在宅ビジネス、内職などに分類されます。

これまで、日本では副業を原則として禁止する会社が多く、厚生労働省が定める「モデル就業規則」にも「原則禁止」との記載がありました。しかし、2018年1月、厚生労働省が「副業・兼業の促進に関するガイドライン」を作成し、「モデル就業規則」から副業禁止の規定を削除。これを受け、副業を解禁する会社が少しずつ増えてきました。

複業とは?

複業とは字が表すとおり複数の仕事を持つことです。
副業と比較して、収入、要する時間、労力が大きく、限りなく本業に近い仕事といえるでしょう。本業を複数持っているとイメージしてもいいかもしれません。

本業の片手間で行うことが多い副業には、大きな責任が伴わないことも多いですが、複業の場合は限りなく本業に近く、プロ意識も高く持つ必要があります。

これからの時代は複業が当たり前

ランサーズが2015年から実施している「フリーランス実態調査 2018年版」では、複業系パラレルワーカーの人口は290万人。2015年の人口は92万人だったので実に3倍に増加しています。

ちなみに、ランサーズが定義する複業系パラレルワーカーは「雇用形態に関係なく2社以上の企業と契約ベースで仕事をこなすワーカー」。自分のスキルや特技をいかしてフレキシブルなライフスタイルを実践するワーカーです。

今の一般的な会社のような月〜金まで9時までに会社に行き、定時がありといった働き方をする人がいなくなるわけではありませんが、そうではない働き方をする人が当たり前として認知されるようにはなると思います。

・生産労働人口は減り続けていくこと
・個人の思考として自由に働きたいと思う人が増え続けること

おそらくこの2つの流れは不可逆的です。

その中でも企業が活動を行うためには「労働力」が必要なことは変わりません。
AIによる一部代替が行われますがおそらく人が何かの業務をするということは残るでしょう。

この流れは特に中小企業、ベンチャーに対して起こります。今でも300名以下の有効求人倍率は9.1倍です。1人の求職者に10社の仕事があります。
そこにさらに人口減少や個人の働き方の多様化が進むので、中小企業やベンチャーは本当に人が採用できなくなる。

採用できなくなるけど、仕事はある。
その仕事を埋めるために「その業務ができる人(もしくは会社)に必要なコストを払って労働力を貸してもらう」ということをします。

その仕事に必要な労働力は1人月未満であることも多く、会社から見ると1人が毎日いてくれる必要は減ってきます。
働く個人から見ても、結果的に労働力を分割すること、すなわち1週間分の仕事をいくつか掛け持ってやる、複数働くという環境が当たり前のようになってきます。

複業のメリット

これまでみてきたように、複業をする方は増えており、その働き方は人それぞれ大きく異なります。しかし、いずれの働き方にも共通するメリット、デメリットがあります。ここからは、複業のメリットについてみていきましょう。まず、複業をするメリットには以下のようなものが挙げられます。

複数の仕事を経験できる

第一のメリットは、複数の仕事を経験できることです。先ほどの松崎さんの事例でもありましたが、一社に勤めていると自分のスキルの伸び悩みや知識の広がりに限界を感じることがあります。そういった課題を、複業で解決できることがあります。

また、単純に本業とは異なる仕事をするのが楽しい、というのもあるでしょう。

それぞれの仕事が良い影響を与え合う

本業とは異なるコミュニティに属することで、新たな人脈ができたり、全く新しいアイデアが生まれることもあります。
複数の仕事を持つことで、人生が豊かになったと感じる方もいらっしゃるようです。

リスクヘッジになる

先行きが不透明な時代だからこそ、仕事を複数持つことがリスクヘッジに繋がることもあります。万が一、勤め先が倒産してしまった場合や、一つの職種のニーズが大幅に下がったとしても、複数の仕事を持つことで、収入を分散することができます。

複業のデメリット

次に、複業のデメリットについてみていきましょう。

一つの仕事へのコミットメント度が低い

複数の仕事を持つ場合、その分かけられる労力や時間も分散されます。それが良い方向に働くこともありますが、一つの仕事にもっと熱中したい場合には、中途半端に感じてしまうようです。

自己管理能力が求められる

仕事を複数持つ場合には、一つ一つの仕事のバランスを取る必要があります。前述した、一つの仕事へのコミットメント度にも関係がありますが、どの仕事にどれくらい労力を割くか、自分自身で調整する必要があります。

複業を認めている会社が少ない

複業の考え方は少しずつ浸透してきていますが、それでもまだ複業を認める会社は多くありません。このため、複業をするためにはフリーランスにならないといけないケースもあるようです。会社員を続けながら複業したい場合は、複業OKな会社を探し出す必要があります。

複業をやってみよう

これからの時代は1社で勤め上げるつもりで働く方がリスクだと考えています。これから人生100年といわれる中で、60歳まで勤め上げて人生が終わることはないですよね。

それに定年後に収入がなくなることよりも、会社の看板やつながりがなくなりアイデンティティを失うほうが不安だとシニア世代の方からはよく聞きます。だからこそ、長く自分らしく働くために自分の複業ポートフォリオを持つことが大事です。そして、色々なつながりを持っておくことが一番のリスクヘッジだと思います。

「パラレルキャリア」「働き方改革」言葉だけが飛び交い、憧れと不安を抱えている人も多い。でも、本質は「働き方」ではなく、長い人生の中で「どう生きていきたいか」だと思います。

自分らしい人生を選択するために、少し先回りして自分を試してみる。無理をするのではなく、できることから少しずつ始めてみる。その姿勢が大事だと思います。小さくてもいいので、まずは複業に手を出してみよう。