web2.0から3.0へ。ブロックチェーンと変化するインターネットの世界


web3.0とは

web3.0に関して押さえるのであれば、まずはこちらのブログをチェックするが良いと思います。

https://medium.com/@matteozago/why-the-web-3-0-matters-and-you-should-know-about-it-a5851d63c949
Matteo Gianpietro Zago

WEB3.0界隈は大きく盛り上がっていて、大きな変化が産業にもたらされようとしていますが、正確な定義や理解をしている人も多くないと思います。ここでは、web3.0の特徴やweb1.0/2.0の変遷を辿りながら、どのようにインターネットの世界を変えていくのか見ていきたいと思います。

web3.0の6つの特徴

まずは、web3.0の概要をとらえやすくするために6つの特徴に整理していきます。

1. 非中央集権型:

中間業者がいなくなり、イーサリアムのようなブロックチェーンがトラストレスなプラットフォームを提供し、そのプラットフォームでは規則を破ることは不可能で、データは完全に暗号化されています。特定の企業が、ユーザーのデータをコントロールすることは難しくなっていくでしょう。政府や法人はサイトやサービスを閉鎖することができなくなり、個人は他人のアイデンティティをコントロールできなくなります。

2.データをあなたのコントロール配下に:

エンドユーザーがデータの完全なコントロールを再び手にし、暗号化によるセキュリティも得ることができるでしょう。情報は個別の許可ベースで共有が可能となります。現在は大手企業が、人々の食の好み、収入、趣味嗜好、クレジットカードの詳細などといった情報を蓄積しています。それは単にサービスの向上させるためだけではなく、そのデータはマーケティング責任者や広告主たちに数十億もの大金で毎年買われていくのです。

3. 不正侵入やデータ漏洩の劇的な減少:

データが非中央集権型で分散型になるので、ハッカーたちが攻撃をするには、ネットワーク全体を止める必要が出てくるでしょう。また、国家主導のVault 7のようなハッキングツールは時代遅れになるでしょう。

※Vault7とは
CIAより流出したと言われる機密文章でハッキングツールなどについての取り組みなどが記載されている

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↑ データ侵害による費用は2019年までに2.5兆ドルを突破見込み

現在、アメリカのインターネット関連会社は国からの要求があった場合、「顧客のデータを引き渡す」か「データベースを徹底的に調べ上げられるか」のいずれかを選択する必要があります。こうしたデータへの侵入は、テロのような大きな安全保障上の脅威だけに限ったことではないのです。2017年には、米国最大の仮想通貨取引所Coinbaseが内国歳入庁 (IRS) からその1万5000人を超える顧客のデータを要求されたことについて裁判沙汰になりました。

この裁判では結局Coinbaseが敗訴したのですが、これにより政府機関がその侵入を正当化する理由がほとんどないままに数千もの顧客のお金の流れを調査できるようになりました。本件のような裁判は不幸なことに珍しい話ではありません。2013年には、暗号化メールサービスLavabitが、米国政府にエドワード・スノーデン氏を監視できるSSLキーを渡すよりも、そのサービスを閉鎖する道を選びました。

4.デバイスを横断した活用可能性:

アプリは今後カスタマイズが簡単にできるようになり、デバイスを問わず使え、スマートフォンやテレビ、自動車、電子レンジ、スマートセンサーで使用可能となるでしょう。現在のアプリは、対応しているOSは限定されており、1つのOSに限定されていることもしばしばです。例えば、Android対応の暗号通貨ウォレットはiOSには対応しておらず、複数のデバイスを使う顧客をイライラさせています。この状況は開発者にとっても、ソフトウェア開発の繰り返しやアップデートにOSの数だけ対応しなければならず、コスト増の原因となっています。

5.参加にパーミッションの必要のないブロックチェーン:

誰もが自分のアドレスを作成しネットワーク上で使うことができます。パーミッションなしでブロックチェーンにアクセスできることは、強調しきれないくらい重要なことです。ユーザーのアカウントは、地理的要素、収入、性別、方向性、その他多くの社会学的、人口統計学的特性によって妨げられることがなくなるでしょう。財産やその他のデジタル資産は、素早く効率的に世界のどこにでも国境を超えたクロスボーダーな移動が可能です。

6.落ちることのない(ダウンしない)サービス:

アカウントの凍結やDDoSは劇的に少なくなります。その理由は単一障害点(SPOF)が存在しないからで、サービスの中断は最小限に抑えられます。データは冗長性を持たせるために分散したノードに保存され、複数とられたバックアップによりサーバー障害や差し押さえから守る事ができます。

※DDoSとは
Distributed Denial of Service attack(分散型サービス妨害)の略。多数の無関係なコンピュターを操作し、それらから妨害対象にアクセスすることで、サーバの負荷を増加させ、サービスを低下させること

web1.0/2.0/3.0の違いとは

次は、web1.0/2.0/3.0で整理したインターネットの歴史を追っていきますが、
非常にベタな解釈としては、下記の通りになるかと思います。

  • Web1.0 = ホームページの時代
  • Web2.0 = スマホ・ソーシャル・クラウドの時代
  • Web3.0 = ブロックチェーンの時代

それぞれ整理していくと、

Web1.0時代とは

Web1.0とはインターネットが利用させるようになってから、Web2.0の考え方が登場するまでの期間のことを指します。つまりインターネットが普及してからSNSが登場するまでの期間ですので、Webサイト(ホームページ)時代というイメージになります。

デバイスはPCの時代です。

Web2.0時代とは

Web2.0の代表的なサービスとしては、個々の知識を共有して蓄積するWikipediaや、それぞれの利用者が自ら情報発信等を行うブログ、mixi、facebookなどに代表されるソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)などが挙げられます。

iPhoneなどのデバイスの登場やクラウドサービスも大きな影響だったと思います。

Web2.0は「スマホ・ソーシャル・クラウド」時代となります。

ちなみにiPhone登場は2007年で、スマホファースト時代が約10年になるんですね、、

Web3.0時代とは

ブロックチェーン技術を基盤とした非中央集権型のアプリケーション(サービス)が普及する時代というイメージになります。

また、Internet of Things(IoT)によるビッグデータの爆発的増加とその情報処理する「クラウドAI」により新時代が到来するとも言われています。

デバイスもVR・AR・MR・更なる新しいデバイス、、というった感じでしょうか。

  • VR(バーチャルリアリティ)
  • AR(拡張現実)
  • MR(複合現実)

そして、手に持つiPhoneからグラスタイプに?

MRファースト、IoTファースト、クラウドAIファースト、ブロックチェーンファーストのサービス、なんて言葉が飛び交うようになるのかもしれません。

web3.0とブロックチェーン

Web2.0時代の問題として、下記のようなものがありました。

GoogleやFacebook,Instagramといった便利なサービスをなぜ無料で使うことができるのか。

それはユーザのデータ(個人情報はもちろん、検索や閲覧の癖や購買履歴、さらにはチャットの内容まで)がサービスの提供会社に収集され、その情報が高値で売買されているからです。いわゆるデータがお金になる時代です。

世界20億人分のデータをGoogleが所有し、私たちの細かな行動が蓄積されています。自分のデータであるにも関わらずいつどこの誰がどのように利用しているのか知る由もありません。(Google等巨大企業はその責任の大きさを踏まえた経営をされています。)

Web2.0は発展し続けてきたことからこれまであまりその問題に着目されてきませんでした。データを持つ企業を信頼してきたのです。しかし人為的ミスやハッキングによる個人情報漏洩のニュースは後を絶たず、直近2018年3月にはFacebookのデータを利用する企業が5,000千万人分の個人情報を不正利用していたことが明らかになるなど、様々な問題が明らかになっています。

膨大なデータを独占するデータセンターへの信頼は揺らぎ、個人のデータの所有権がその人になく、サービスを提供する企業に集まり見えないところで運用される構造そのものへの疑問が生じています。

データが特定の企業に一極集中、独占化し構造的歪みがたまってきた中で生まれてきたのがWeb3.0というコンセプトです。

上記でブロックチェーンに関する6つの特徴に関して触れましたが、
web3.0に移行すると、本来持つべき所有者にデータがきちんと所持されるようになります。

これは要するに、Web2.0はユーザーがプラットフォームを利用し、そのプラットフォームが決められた動きをするのに対し、Web3.0ではユーザーが決められた動きをするサービスをそのまま使用します。

今覇権を握り、とてつもない力をもつサービスがWeb3.0時代が到来したら、新しいサービスに取って代わられるかもしれないという認識でよいと思います。

ブラウザやストレージ、ビデオ通話、OS、SNS、メッセンジャーアプリなど、現在インターネットの世界で覇権を握っているサービスも置き換わる可能性があるのです。非常にワクワクしないでしょうか?

web3.0で変わる世界への期待

上記の通り、WEB3.0が実用化されると、独占的なサービスプロバイダーに支配されることのない新しいプラットフォームが生まれるでしょう。それは健全な競争レベルにとどまります。

これから3年のうちに、dAppsや非中央集権サービスは、もはや開発者にだけ魅力的に光り輝いているものではなく、実際に個人が利用するものとなるでしょう。

web3.0が普及するまでの予想は下記の通りです。

現状では、web3.0を形成する非中央集権型のアプリ、ウォレット、プラットフォームやデジタルアセットは散らばっている状態です。

このようなインターフェースにアクセスするには、別々のシード、ログイン、個人情報を必要とします。まさに、現存するweb2.0のようにです。

Web2.0がWeb1.0を完全に消し去ったわけではないように、Web3.0への移行にも時間を要しながら、既存のネットシステムと繋がっていくでしょう。しかしすでに(Web3.0への)車輪はセットされてあり、電車は駅から出発しているのです。

Web3.0はすでに動きだしている革命であり、もう戻れない場所に来ているのだと思います。

web2.0の世界にいながらも、web3.0の追い風を感じながら
引き続き、web3.0とブロックチェーンの情報は日々追っていきたいと思います。